東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市のマツを「五山の送り火」で燃やす計画について、京都市は12日、マツから放射性セシウムが検出されたため、送り火での使用を中止すると発表しました。これを受け、日本共産党市議団の山中渡団長は同日、「市長の右往左往した対応」が混乱を引き起こしたと指摘し、市長の責任を明確にするよう求める「談話」を発表しました。
 同計画に際して、主催する団体の一つ「大文字保存会」はいったんマツの使用中止を決定。その後、風評被害を懸念する声や批判が相次いだことから11日、受け入れを決めていました。
 「談話」の全文は以下の通り。

 五山の送り火をめぐる市長の対応について
 五山の送り火をめぐり、市長の右往左往した対応で市の態度が二転三転した。被災地の皆さん、京都市民、五山の送り火関係者の皆さんをはじめ、全国に計り知れない不安と混乱を引き起こした。当初の段階から見識ある対応を貫いておれば、混乱は避けられたものである。
 門川市長は、その責任を明確にすべきである。