10日告示の向日市議選で6人全員当選を目指す日本共産党は2日、同市イオン前で井上哲士参院議員を迎えて街頭演説会を開きました。
 井上氏は、市議選は「身近な選挙としてこれからの市政が問われているとともに、福島第1事故を受けて今後の日本のエネルギー政策をどうするかが問われる選挙でもある」と指摘。「原発からの撤退と自然エネルギーへの転換を訴える日本共産党の勝利で、安心して暮らせる向日市をつくるために、力をあわせましょう」と訴えました。
 井上氏は、福島第1原発から50キロ離れた地点でも避難が始まり、いつ終息するのかわからない現状を示し、「(原発事故は)取り返しのつかない異質な事故を起す」と指摘。「原子力エネルギーを安全に閉じ込める技術を人類は持たず、処理する手立てもないのに、『安全神話』を振りまき増設を進めてきた。さらに国際会議で地震事故への対策を教訓と報告しながら、何も対策せず原発の再開を地方自治体に求めている。再び『安全神話』で国民を危険にさらすわけにはいかない」と訴えました。
 また、太陽光や風力、中小水力、海洋、世界3位の地熱など、日本は豊かな自然エネルギーを保有しているとのべ、「原発に頼らなくても、日本は潜在的エネルギーを今の電力量の10倍持ち、活かす技術力もある。原発でもうけを得る電力会社や原発メーカー、大手ゼネコンなどから政治献金を受け取らない日本共産党だからこそ、原発からの撤退と自然エネルギーへの転換が可能です。市議選での日本共産党の勝利で向日市からエネルギーの転換の道を示そう」と訴えました。
 井上氏とともに、山田ちえ子(63)、和田ひろしげ(66)、ときわゆかり(49)の3氏が▽府営水量を見直し、水道料金をさらに値下げ▽子どもの医療費無料化を小学校卒業まで拡充▽市内巡回バスの実現―などの「緊急政策」を訴えました。このほか同党から市議選に松山幸次(70)、たんの直次(61)、北林しげお(60)の3氏が立ちます。