左京母親大会 第52回左京母親大会が3日、京都市左京区の京都教育文化センターで開かれ、125人が語り、学びあいました。
 午前中は「子どもといっしょに考える、放射能について知っておきたいこと」「へんじゃない?いまの働き方」「どうなるの?これからの医療・介護」 のテーマに分かれて分科会で学びました。
 午後からは「子どもたちとともに希望ある明日へ」というテーマで教育評論家の三上満氏が講演しました。三上氏は、東日本大震災で経験された被災生活、支援に入った東北で、震災で一瞬のうちに命を奪われた子どもたちのこと、避難所生活での 子どもたちの姿を紹介しながら、人間をいとおしむことや、心を寄せ合って生きていく社会の大切さを語りました。
 また、教育現場で、教師の君が代起立強制や歴史教科書問題など、さまざまな問題が起こっていることについて、本来の教育の目的とは何かと問いかけました。 三上氏が教師として見てきた子どもたちの成長する姿を紹介しながら、教育とは希望を育む仕事であり、希望とは、自分への信頼、人間 への信頼、明日への信頼であると述べました。
 そして、子どもたちが希望をはぐくむためには、参加者が子どもにとって「魅力ある大人たち」になること、と締めくくりました。
 子どもたちを核兵器から、放射能の危険から守るよう手をつなぎましょうとの大会アピールを採択して閉会しました。(三好顕子)