うつくしまふくしまin京都 東日本大震災で被災し、京都府内に避難している福島県民らが交流する機会をつくろうと「うつくしま ふくしまin京都」(実行委員会主催)が25日、京都市下京区のひと・まち交流館で開かれ、約60人が参加しました。
 このつどいは、京都府・市の職員有志らが中心になって開いたもので、避難している福島県人同士がつながり・交流したいと要望したことを受けて開かれたもの。行政の支援策や生活保護、国民健康保険の減免制度などの説明をはじめ、健康、精神面での相談、京都の暑さへの対処法の紹介などが行われました。
 福島県を中心に、茨城県など他県の避難者も参加、子ども連れが目立ちました。見知らぬ土地での生活や不安などについて実情を訴えました。
 福島県浪江町から来た男性(53)は、「まわりに福島県の人がおらず、困ったことがあっても相談することができない。放射能に脅かされ、ふるさとに戻れない不安な気持ちは福島の人たちでしかわからない」と述べました。
 福島市から2歳の子どもを連れて来た女性は、「夫は仕事があるので福島に残り、子どもと両親とともに京都に避難してきました。先が見えない不安でいっぱい。福島県民同士で相談できるような機会がもっとほしい」と訴えました。
 つどいの主催者らは引き続き交流・支援を行っていく予定です。