命の尊さ平和の大切さを語り継ぐ会 400年前に袋中上人が開山した京都市左京区の壇王法林寺で18日、「第4回命の尊さ平和の大切さを語り継ぐ会」が開かれ、沖縄出身者や市民ら100人が参加しました。同上人が琉球(現在の沖縄県)で布教したことから、同寺が沖縄の平和を願って開催しているもの。
 同寺の信ケ原雅文住職は同上人が寺を開いた際、いわき市出身の僧侶がいたことを紹介し、「東日本大震災は命の大切さ、共生の世界実現を改めて教えてくれた。23日の沖縄戦慰霊の日を前に改めて平和への思いを強くし、未来に継いでいきたい」と話しました。
 沖縄県人会の大湾宗則会長が14世紀に中国から沖縄に伝わった楽器「三線」には平和への祈りが込められた歴史があるとのべ、沖縄戦の捕りょ収容所では平和への希望をつないだ楽器でもあったことを説明しました。
 また、5月末に日米両政府が普天間基地の移設先として名護市の返野古崎とその沖合に飛行場を建設する「日米合意」及び「閣議決定」を公表したことに触れ、「普天間基地への新型ヘリ配備や東村高江へのヘリ基地建設の強行は許せない。沖縄に基地はいらない、これが沖縄県民の願いです。一日も早く平和な沖縄を作りたい」と訴えました。
 三線奏者の迎里徹さんらによる島唄の演奏などが披露されました。
 沖縄戦の記録フィルム「軍隊がいた島 慶良間の証言」が上映されました。