平安神宮のスイレン 平安神宮の庭園(神苑)の春の無料公開日の3日、大勢の人たちが訪れ、花菖蒲や色とりどりのスイレンなどを堪能しました。
 西神苑の花菖蒲(6池畔に約200種類、約2000株)は鮮やかなスイレンで華やいでいます。東京から訪れた若い3人の女性は「きれいですね。落ち着いて、京都らしい」との感想。平安神宮は初めてという大阪柏原市の男性は「うっとしい梅雨の晴れ間にきて木々の影からの池はすばらしいです。花がとてもきれい」とじっと眺め、兵庫三田市からの女性は「京は堺の母を誘ってきました。桜咲く庭園の時もいいですが、雨上がりの庭園もとても落ち着きがあってきれい。これから、母とゆっくり蹴上げの無鄰庵や南禅寺、琵琶湖疎水あたりをまわろうかなと思っています」とにこにこ顔です。
 平安神宮は1895年(明治28)に創建された新しい神社で、桓武天皇が平安遷都して1100年を記念し建立され、桓武天皇と平安京最後の孝明天皇の二柱を祖神として祀っています。
 本殿背後の約3万平方メートルもある広大な庭園(神苑)は4つの池を中心にして四季折々の花を咲かせ、また源氏物語に登場する草木も取り入れた池泉回遊式の庭園で国の名勝にも指定されています。(仲野良典)