東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。

今、ターニングポイント

 福井県の原発から10~30キロ圏内の舞鶴市で原発問題について考えようと、「舞鶴ピースプロジェクト」を立ち上げ、10日に加佐地域で集まる機会を持ちました。福井県美浜町で脱原発の活動をされている方や被災地支援に行かれた方に講演してもらい、子育て中の方や農業従事者、他方面の方など120人以上が参加してくれました。
 参加者された方は原発の近くに住むことに大きな不安を感じ、放射能の恐ろしさや新エネルギーへと話題が広がり、時間を延長しても議論が続きました。
 私たちは家族5人で「The  Family」というバンド活動をしながら、加佐地域で自給自足の生活をしています。調理や暖房、給湯、風呂などはまきを使い、トイレを改造してバイオガスの研究をするなど、できるだけ電気やガスに頼らない生活をしています。危険な原発を無くし、今の大量にエネルギーを消費する社会自体を見直すべきだと思います。
 私は3人の子どもを育て、今も18歳の娘と生活する中で、目に見えない放射能の影響で健康や命が脅かされることに不安を感じています。福井県には危険な高速増殖炉「もんじゅ」もあり、一刻も早く危険なエネルギーに頼るのをやめ、安全な自然エネルギーへの転換を心から望みます。
 22日にもチャリティーコンサートに参加するなど、安心で明るい未来を手にするためにメッセージを発信していきます。今後も多くの人とつながり、実現していきたい。みんなあきらめないで!(「週刊しんぶん京都民報」2011年5月29日付掲載)
「原発からの撤退を求める署名」用紙ダウンロード(10kb)