ランドセルのプレゼントに「えがった」 京都市に避難の子どもら
京都に避難してきた東日本大震災の被災者を支援するため、京都市山科区西野今屋敷町内会はこのほど、被災者の子どもたちにランドセルを贈りました。
同町内に隣接する山科市営住宅には、市が被災者用に61戸を確保し、福島県などから被災者37世帯(3日現在)が入居しています。同町内は、市営住宅自治会の役員を通じて、被災者の子どもたちに中古のランドセル5個を手渡しました。
市営住宅自治会の役員からランドセルを受け取った、小学1、3年の2人の子どもを持つ母親(31)=福島県南相馬市=は、福島第1原発から20キロ圏内にある自宅から避難してきました。夫は、原発関連の下請け会社の作業員。昨年までは福島第1原発で、現在は青森県の六ヶ所村の核燃料再処理工場で働いています。「まさか、ランドセルがもらえるなんて、『えがった』と子どもと手を取り合って喜びました。夫にもすぐに知らせます。本当に感謝しています」と語りました。