「想定不適当事故」と呼んで無視
 福島第一原発の事故では、2号機で「格納容器」が破損し、周囲に高濃度の放射能が漏出しました。農産物や水道水から放射性物質が検出される事態に至っています。格納容器は、核燃料を入れる圧力容器を覆う鋼鉄製の建造物で、放射性物質を閉じ込めて原発の安全を守る“最後の防壁”と言われています。
 日本で原子力発電所を建設する場合には、原子炉立地審査指針に基づいて災害評価を行うように定められています。この「指針」では、「技術的見地から見て、最悪の場合には起こるかもしれないと考えられる重大な事故」と定義する「重大事故」と「重大事故を超えるような、技術的見地からは起こるとは考えられない事故」と定義する「仮想事故」について評価を行うように求めています。…(詳細は「週刊しんぶん京都民報」04月03日付