福島県出身で京都市に住む女性が、「福島第一原発事故から避難した両親が避難先に食料が届かず困っている。何とかしてほしい」と日本共産党の玉本なるみ市議に相談。同市議は被災地の党地区委員会と連絡を取り合い、避難先への食料配給が実現しました。
 この女性は同原発の20キロ圏内にある双葉郡楢葉町出身の川野信子さん(41)=北区在住=。精神障害者の支援センターで働く両親は、待避指示が出てすぐに利用者14人を連れて避難。利用者が安心できる避難所を探し転々として、被災から6日後にようやくいわき市のある施設で落ち着きました。川野さんに原発事故で避難を余儀なくされた人たちの現状について聞きました。
 いわき市内は一部が屋内退避と指示されてから風評被害で支援物資が届かず、深刻な食料不足となっています。両親は利用者の方々と、一つのおにぎりを二人で分けて食べ、しのいでいましたが、17日ごろには「もう明日の食料がなくなった」と私に電話がありました。
 食料を運送・宅配会社に頼みましたが、「いわき市への配送はやっていない」と受け取ってもらえません。困って日本共産党の玉本なるみ市議に相談したところ、すぐ現地の党地区委員会や市議候補と連絡してくれました。
 次の日には食料を届けてくれました。母は、「のり付きのおにぎりと温かいお汁を食べられるなんて」と、涙ながらに電話をしていました。本当にありがたかったです。
 父からは悲惨な状況が続いていると聞きます。町民はずっと「原発は絶対安全」と説明され続けてきたので、「避難は2、3日だけ」と思い着の身着のままで避難したという人が多くいます。被災の深刻な地域ではガレキに埋まった人、津波に流された人など、救援に入れば助かったかもしれない命がたくさん目撃されていました。原発さえなければ、福島はあんなに避難せずに済んだかもないと思います。
 不安ばかり与える情報より、避難者の生活を助ける情報がほしい。今こそ弱者の声をしっかり受け止め、実行力のある政治が必要だと感じています。