20110225共産党演説会20110225-07.jpg 4月のいっせい地方選勝利目指し25日夜、日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた党演説会が京都市北区の府立体育館で開かれ、会場は6000人の聴衆で埋まりました。市田氏は国政と地方政治の問題を語り、いっせい地方選で日本共産党の躍進を呼びかけました。
 演説会では、いっせい地方選前・後半戦の候補者に、向日市長選候補のさくらだ忠衛氏、7月の向日市議選候補が登壇。市田氏、井上哲士参院議員とともに聴衆の声援に応えました。
 市田氏は、民主党に寄せられた期待が怒りに変わり、かといって自民党政治にもどるわけにはいかない、という政治の行き詰まりの根っこにあるのはなにかと問いかけ、①暮らしの問題②社会保障③TPP④沖縄の基地の4点について解明。民主党政権は、自民党と垣根がなくなり自民党の政策を実行する内閣に成り果てたと批判。「対米従属」「財界・大企業の横暴」という古い政治の枠組みから一歩もでないところに根本原因があると指摘しました。  
 その打開の展望として、市田氏は同党が経済を外需から内需に切り替え、国民の懐を温める政治へ転換し、外交では軍事的対応ではなく9条を掲げた平和外交を推進することを紹介しました。
 さらに市田氏は「共産党が政権を取ったら国民を裏切らず大丈夫なのか」という疑問が出ているとし、3点にわたって解明しました。
 第一に、同党が「目指すべき日本の設計図をもっているからぶれない。当面の問題でも綱領にもとづいた方向性をだせる」と強調。「対米従属」「財界・大企業の横暴」という日本の2つの異常を打破することを明記した綱領をぜひ読んでほしいと訴えました。
 第二に、創立以来88年間、自由と民主主義ためにたたかってきた歴史を力説し、第三に、「草の根で国民と結びつき、暮らしの要求実現へ共同して未来を切り開いてきた党だ」と説明しました。
 市田氏はこうした日本共産党が京都では議会の中の比率が日本一高いとのべ、同党の府内の議席占有率は20%、五人に一人が日本共産党議員と紹介。府議会で17.7%、京都市議会で27.5%と断トツの日本一と強調し、「この比率を国会に当てはめると衆議院で93人、京都市議会並みなら132人にもなる」と述べると、会場はどよめきました。そしてこの議席数の威力が発揮されている例として、日本で京都だけ実施されている中小業者のリース料補助制度と解同いいなりの同和行政の終結をあげました。
 市田氏は「2011年、国政でも地方政治でも政治を変えたいという国民の願いに応えられるのは日本共産党。日本の夜明けは京都からという願いをいっせい地方選で出そう」と呼びかけました。
 演説会では、日本航空パイロットで不当解雇撤回裁判原告団の山口宏弥団長が支援と連帯を、京都府瓦工事協同組合の光本大助副理事長が日本共産党への期待を、それぞれ訴えました。笑工房ナオユキさんが「今、暮らしが 平和が危ない」とする時事漫談を披露しました。