沖縄と連帯する伏見のつどい 沖縄知事選挙はいよいよ終盤に入りましたが、普天間基地無条件撤去を掲げるイハ洋一候補の勝利を願う伏見革新懇が連帯しようと18日、伏見区のそうぞう館で「沖縄と連帯する伏見のつどい」を開催しました。会場いっぱいの80人を上回る参加で、沖縄のエッセイストの内村千尋さんが語る「沖縄の怒りと心」の報告に聞き入り深い感銘と県民との強い絆を自覚しました。
 オープニングでは沖縄出身で伏見在住の大城敏信さんがサンシンの弾き語りで沖縄県民の心をうたいました。伏見革新懇の代表世話人の三宅成恒城南診療所医師が「沖縄選挙を戦う県民のみなさんと連帯して勝利するために本日のつどいを持ちました」とあいさつし、内村さんを紹介しました。
 内村さんは沖縄の戦後からの米軍支配と抵抗運動の歴史と今なお変わらない沖縄の現状と県民が求める無条件撤去の運動を紹介。特に屈辱的な米軍統治下での沖縄県民の戦いは、千尋さんの父である沖縄人民党瀬長亀次郎氏(復帰後は日本共産党に合流し副委員長)が那覇市長追放事件や人民党事件など弾圧され投獄されながらも毅然とした闘い展開したこと、米兵による数々の暴行事件、米軍機墜落事件など何万人もの島ぐるみでたたかった抗議集会などをいきいきと語りました。
 また、初めて沖縄から甲子園に出場した首里高校や今年の春秋優勝を果たした興南高校への応援はほんとにすべての沖縄県民がわが子や孫のように応援したこと、歓迎集会で同高主将が「この勝利はすべての沖縄県民が勝ち取ったものです」と述べたことがとても心に残っており、優勝旗を私も見ましたと述ると、会場から笑いが起こりました。
 内村さんは「昨年の総選挙で民主党が米軍基地撤去、県内移設反対を掲げ圧勝したのに、政権につけば日米合意し、辺野古移設と正反対のことをやり、県民は失望と怒りに満ちているとのべ、「無条件基地撤去、県内、国内移設は許されないとするイハ候補が大きく善戦しているなかで現知事も県内移設批判を打ち出さざるを得ない状況をつくっています。イハ候補は基地のない沖縄になってこそ沖縄の大きな経済発展もできると具体的な事例を掲げて訴えており、勝利のために本土のみなさんと連帯してがんばります」と決意と連帯を訴え、参加者一同大きな拍手をおくりました。
 沖縄現地で知事選支援の活動に参加した2人も発言し、新婦人伏見支部が作成した知事選勝利を願って作ったタペストリーが贈られました。また沖縄知事選支援で6万円を超えるカンパや沖縄から取り寄せた内村さんの著書、瀬長亀次郎関連の書籍、DVDなどほぼ完売となるなど「沖縄と連帯する伏見のつどい」は大きく盛り上がりました。(仲野良典)