京都市議会普通決算特別委員会の市長総括質疑が20日行われ、日本共産党の加藤あい議員は、2年連続の国民健康保険料の値上げで、09年度国保特別会計が11億円の黒字となっていることを指摘し、保険料値下げを求めました。
 加藤議員は、「多額の収支不足が見込まれ、やむを得ず保険料を引きあげると市は説明していた。ところが、単年度で11億円、来年度13億7500万円の黒字が見込まれる。保険料を上げない努力ができなかったのか。黒字分を還元して、保険料を引き下げるべきだ」と追求しました。
 また、国の方針を受け、広島市とさいたま市が保険料滞納者から保険証取り上げを中止したことを紹介し、「高すぎる保険料を課して、それが払えないとなると保険証を取り上げる京都市のやり方は、やめるべきだ」と要求しました。
 これに、星川副市長は、「単年度は黒字だが、80億円の累積赤字があり、保険料引き下げは考えられない。滞納者の対する資格証明書発効は、負担の公平性確保から見て、必要」と答弁しました。