21世紀第10回京都高齢者大会(同実行委員会主催)が、2日、京都市中京区のラボール京都で開かれ、551人が参加しました。
 
 午後の全体会では、主催者を代表して岡本康・京都高齢者運動連絡会代表委員が、「1年前、政権交代を果たしたが未だに高齢者は早く死ねと言わんばかりの悪政が続いている。スクラムを組んで命あるかぎりたたかいを続けよう」とあいさつ。
 二宮厚美・神戸大学教授が「福祉社会の展望と参院選後のわたしたちの課題」と題して講演しました。二宮氏は、参院選で消費税増税を避ける人々の票が「公務員削減で全て解決するというデマを流した政党」に流れてしまった背景や長期化する不況の中で国民が置かれている貧困の実態をユーモアを交えて解明。社会保障の充実のためには富裕層や大企業に課税し、所得の再分配を図る以外道はないと述べ、「本音で身をもって社会保障の充実を訴えることができるのは高齢者。憲法に基づく生活の立て直しのためおおいに運動してもらいたい」と高齢者運動を激励しました。
 午前は、憲法・平和、高齢者医療、生存権や「これからの葬儀とお墓」など9つのテーマで分科会・学習講座が行われ参加者は活発に討論しました。
 終了後、参加者は「生活できる年金を寄こせ」「後期高齢者医療制度を廃止せよ」などとシュプレヒコールしながら四条大宮までパレードしました。
 集会には、来賓として、京都総評の岩橋祐治議長、新社会党の池内光宏・宇治市議、日本共産党の原田完・京都府議があいさつ、日本高齢者運動連絡会からメッセージが寄せられました。