4月の試運転で基準値の15~42倍ものダイオキシンが発生した京都市の焼却灰溶融施設(伏見区)について、京都市議会くらし環境委員会は24日、プラントを請け負った住友重工(東京都)の担当者の参考人招致することを決めました。日本共産党は6月に開かれた委員会で要求していましたが、この日の委員会では、全会派が住友重工の参考人招致を要求し、決定しました。9月7日に同社の執行役員副社長と専務執行役員が招致されます。
 京都市会の参考人招致は、2006年の不祥事特別委員会以来のことです。
 京都市は6月の同委員会で、排水槽から溢れ出た排水が、オーバーフロー管を伝って未処理のまま側溝に流れ込む設計ミスが原因と説明しました。これに対して、日本共産党の西野さち子議員は「オーバーフロー管は直接側溝につながっており、溢れ出た排水が側溝に流れるのは当然。初歩的設計ミスがなぜ起こったのか。設計した住友重工を委員会に招致して、説明をさせるべきだ」と求めていました。