中田衛一22歳過労死裁判支援ネット 「トステム」綾部工場の労働者で22歳で過労死した故中田衛一さんの遺族が損害賠償を求めている裁判を支援する、「中田衛一22歳過労死裁判支援ネットワーク」(中田ネット)の第4回総会が16日、京都市中京区で開かれ、90人が集まりました。
 全労連青年部の野村昌弘書記長が記念講演。京都府の最低賃金で働いた場合(1日8時間、週5日勤務)、年収139万円にしかならず、年収300万円を超えるためには月169時間の時間外労働が必要とのべ、「時間外労働月80時間以上は過労死ラインだ。若者の低収入が働きすぎを生んでいる。若者を死に追いやる職場・社会を変えることをいっしょに考えよう」と呼びかけました。
 西村大輔事務局長が活動報告し、「トステムは3月に工場閉鎖したことを受け、裁判を逃げる可能性がある。トステムを逃げさせないためにも、世論を広げていこう」と訴えました。
 中田さんの両親があいさつし、「二度とくり返してはいけないと若い人に伝えてきたが、中田ネットの若いみなさんの取り組みで逆に救われています。みなさんの力で勝ち抜きたい」と述べました。
 衛一さんは2001年6月16日、急性心停止で亡くなり、両親が「トステム綾部株式会社」に対し、同社が安全配慮義務を違反したとして損害賠償を求めて提訴したもの。
 選出された役員は次の通りです。
 ○会長=奥西史樹(新)○副会長=小畠敦子、渡辺輝人○事務局長=西村大輔○事務局次長=永井宏和、芝井公、松田瑠衣(新)、高木慎太郎(新)。