平安神宮 1895年(明治28年)に平安遷都を記念して左京区岡崎に創建された平安神宮。その庭園に、白と紫のカキツバタと黄、白、紅色のスイレンが見事なコントラストを演じています。
 平安神宮の庭園(神苑と呼ばれる)は国の名勝に指定されており、本殿背後約3万平方メートルに4つの神苑で構成されています。なかでも平安神宮創建と同時につくられた西神苑は、白虎池(びゃっこいけ)を中心とした庭で、茶席「澄心亭」(ちょうしんてい)や滝や出島などもあります。初夏を彩る池では、花菖蒲(ハナショウブ=約200種類、約2000株植栽)やスイレンが今は3分咲きで6月中旬には満開になるでしょう。
 好天にめぐまれた4日の平安神宮神苑は、大勢の訪問客が無料でハナショウブを堪能していました。左京区から来た大学院生の女性は「桜が綺麗な春に訪れたのですが、まったく印象が違いますね。とても綺麗です」、右京区からの女性は「昨年は雨が降って風情がありました。今年は好天で花が太陽に輝いているようで彩りがとてもいいですね」と感想を述べていました。(仲野良典)