安斎育郎 安斎育郎立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長を招いた講演会が22日、京都市下京区のひと・まち交流館京都で開かれ、65人が参加しました。主催は京都生協下京行政区委員会、下京平和くらぶ、「戦争と銃後のくらし展・しもぎょう」実行委員会の3団体。
 安斎氏は、「平和をつくろう、核兵器廃絶のために私たちができること」と題して講演。手のひらの中のハンカチを消すなど趣味の手品を披露しながら、「核兵器廃絶は技術的には不可能でない。核廃絶が進まないのは廃絶しようとする政治的意志がないことが問題。目の前のものを消すなど、不可能なように見えても見方を変えれば実現できる。核廃絶も実現可能なもの」と訴えました。
 また、5月3日から始まるNPT(核不拡散条約)再検討会議に向けて、「核軍縮をすすめる立場にあるオバマ米大統領に真に核廃絶にむけた行動を実行させるために、核兵器廃絶の世論を高めよう」と呼びかけました。
 京都生協からNPT再検討会議に代表派遣される同地域理事の湯浅美恵子さんと同舞鶴行政区委員の金井和枝さんがあいさつ。「今日学んだことを生かし、核廃絶を訴えていきたい」(湯浅さん)「地域で応援してもらって集めた署名をちゃんと渡したい」(金井さん)と決意を表明しました。