基地移設反対集会 米軍基地の移設先として候補に挙がっている鹿児島県の徳之島で18日、移設反対集会が開かれ、約1万5000人の住民が参加し、「米軍基地はいらない」と、島民の意思を示しました。集会に参加し、運動に参加してきた日本共産党の三島照・奄美市議(元同党京都左京地区委員会生活相談所長)が現地の様子をレポートしました。
  「米軍基地移設は断固反対」「徳之島や日本のどこにも基地はいらない」-と島民は集会(徳之島町亀津新漁港)で声を上げました。人口約2万6000人の島で過半数を超える1万5000人が集まるという、島の歴史に残る集会です。町長や国会議員、女子高生や老人などあらゆる島民が移設反対の発言を行いました。港を人が埋め尽くし、島民の思いがひとつになる感動的なものでした。
 私たち日本共産党はいち早く移設反対を表明し、「徳之島、日本国内に米軍基地はいらない」と訴え、多くの島民から共感が寄せられました。
 2月には赤嶺政賢衆院議員を招いた集会を開き、島内の3町長(徳之島町、伊仙町、天城町)と懇談。赤嶺議員は米軍基地の危険性や振興策の問題点などを指摘しました。また、3月には徳之島町で町議選が行われ、「基地移設反対」を明確に訴える日本共産党の幸千恵子さんが当選し、町議空白を克服するなどの変化がありました。
 当日の集会には、日本共産党と自民党の2党の国会議員が参加しました。日本共産党の仁比聡平参院議員が「米軍基地は徳之島だけでなく、日本のどこにもいりません。日本から出て行ってもらって、アメリカ自身が基地をどこに置くのか考えたらいい」と発言し、自民党の地元国会議員を上回る大きな拍手に包まれました。
 私は4月初旬に京都府知事選の応援に駆けつけました。左京区の演説会では「沖縄も、徳之島にも、日本のどこにも米軍基地はいらない」と府民に訴えました。徳之島の集会には、京都から「子育てと長寿の島 徳之島に基地はいらない」と書かれた横断幕が届けられ、それを掲げて集会に参加しました。
 私が44年以上住み続けた第二のふるさと、京都でも大きな連帯の運動が広がることを期待しています。〈写真=京都からの横断幕を掲げる(左から)三島、仁比、崎田信正・奄美地区委員長(奄美市議)、幸千恵子徳之島町議=〉 撮影・立花亮記者
(詳しくは「週刊しんぶん京都民報」4月25日付で掲載)