「トステム綾部工場の閉鎖反対、労働者と連帯する会」は24日、「トステム綾部工場閉鎖強行に抗議し、雇用してきたすべての労働者の雇用と生活を確保することを求めます!」との声明を発表しました。全文は次の通りです。


〈声明〉トステム綾部工場閉鎖強行に抗議し、雇用してきたすべての労働者の雇用と生活を確保することを求めます!
 トステム株式会社およびトステム綾部株式会社は、私たちの度重なる工場閉鎖撤回の要請にもかかわらず、3月25日をもって当該工場の閉鎖を強行しようとしており、満身の怒りをもって抗議するものです。
 私どもは、トステム綾部工場および、トステム社が企業の社会的責任を果たすこと、労働者の雇用と生活を守ることを強く求めるものです。
 いま、当該工場で働いてきた労働者は、パソナ・キャリア社による再就職先の「紹介事業」だけでは生活を維持できず、再就職先すら自分で探さざるを得ない事態が広がっており、下請けの業者では仕事がなくなっています。
 企業の都合だけで、地元の労働者の生活や地域経済を省みない対応は、とうてい容認できるものではありません。
 あらためて、以下の事項を強く求めるものです。
1、トステム社は、工場閉鎖でなく、あらゆる手段を尽くして、雇用の維持・保障をすること。
2、再就職支援室を設置する等、トステム社の直接の責任で、非正規雇用労働者を含む全員の労働者の再就職を希望に沿って保障しきること。
3、退職者数・転籍者数と再就職者数等、工場労働者の現況、および地域経済への影響について、明らかにすること。
 同時に、かかる無責任極まりない企業を、京都府と綾部市が誘致・税金を使って支し、物流・インフラを整備し、知事自らがトップセールスを行うなど、経済活性化のための「旗印」にしてきたことが事態をいっそう深刻にしており、今日までの大企業誘致策の行き詰まりを厳しく指摘するものです。大企業に依存した経済・雇用政策から、中小企業や地元業者、労働者を中心に置く政策に抜本的に転換することが急務です。
 当面、京都府及び綾部市は、工場を失業した労働者の雇用の確保と再就職支援に全力をあげること、高校生の就職や深刻になっている地域経済と労働者の生活の支援・対策に、万全をつくすことを求めるものです。

以上
      2010年3月24日
               トステム綾部工場の閉鎖反対、労働者と連帯する会
                        京都地方労働組合総評議会  
                              議長 岩橋 祐治
                        綾部地方労働組合協議会  
                              議長 齋藤 信吾