京都桜2010醍醐寺

 ユネスコ世界文化遺産の「古都京都の文化財」登録の一つ、名勝醍醐寺の桜は豪華絢爛、満開に近い開花状況です。京都気象台は、例年よりも早い19日に桜開花宣言をしましたが、20日は京都の気温が一気に4月下旬の気温になり、桜の開花も半開から満開へと一気に近づいています。ここ醍醐寺にも花見に訪れる人が多くなりました。

 874年(貞観16年)、理源大師聖宝が上醍醐(笠取山)山上に観音像を彫刻し安置したのが当山の始まり。その後、醍醐天皇の時代に大伽藍が整えられました。しかし、応仁の乱、文明の乱など五重塔を残してすべて灰燼となりましたが、秀吉が北政所とともに全国から集めた桜の花見をして以降、復興されました。

 正門から山門までの両側、三宝院、霊宝館、金堂、五重塔、清瀧社、池のある清瀧宮付近など国宝や重要文化財の建造物が立ち並ぶ境内には樹齢100年から数十年のシダレザクラ、カンザクラ、ヒガンザクラ、ソメイヨシノなどが3分咲きから満開まで、濃淡のピンクの花を咲かせています。

 寺職員は「北海道からも全国から来られています。これからたくさんの参拝者や花見客が押し寄せます。今年はちょっと早いかな」と述べます。東京からの2人連れの女性は「満開になればもっときれいなんでしょうね」、「この濃いピンクの桜は、もういっぱい花をつけてきれい」などと笑顔で話しながら携帯カメラで撮っていました。この暖かさがつづけばあと4、5日でソメイヨシノも満開を迎えそうです。(仲野良典)

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京都桜2010醍醐寺
京都桜2010醍醐寺
京都桜2010醍醐寺
京都桜2010醍醐寺
桜スポットDATA
  • 住所:京都市伏見区醍醐寺東大路町22
    TEL075・571・0002
  • 交通:地下鉄東西線「醍醐」下車徒歩13分、または京阪バス゛醍醐三宝院」下車すぐ
  • 拝観時間:9:00~17:00(受付終了16:30) ※3/27~4/4(予定)は、三宝院・伽藍の拝観時間を1時間延長
  • 拝観料:三宝院庭園・殿舎、伽藍、霊宝館それぞれにつき大人600円、中高校生300円。小学生以下無料。共通券あり
  • 【醍醐寺桜会】4/1(木)~4/21(水) 桜の馬場、境内一帯に紅白の幔幕が張られる
  • 【豊太閤花見行列】4/11(日) 太閤秀吉観桜の様子を再現した行列(雨天中止)
  • 開花状況:
  • 品種:ソメイヨシノ、ヤマザクラ、大紅枝垂、大山桜 ほか
  • 醍醐寺