府営水裁判での「不当判決」について、真鍋宗平・大山崎町長は18日、次のコメントを発表しました。

 まず、6,400の署名と15,000住民の一貫した強い願い、そして弁護団の献身に感謝申し上げます。
 私たちが求めた道は、どこまでも住民自治の視点に立ち、さまざまな矛盾をこえて、長い経過から生じた乖離を埋める調整のための協議でした。
 府営水導入以来厳しい経営が続く本町水道事業において、赤字の構造を解消し、事業の安定を図るうえで、受水量の減量が決定的に重要な課題でした。
 町は、自治体が執行にあたって遵守しなければならない条例に、前提的に備えているはずの自治の尊重と住民への配慮をふまえて、府との話し合いにのぞみました。
 しかし、府が条例の定める「協議」に事実上応じなかったことから、町は司法の判断を仰ぐほかない状況に立ち至りました。
 平成20年5月20日の提訴以来10回の口頭弁論を経て、本日、判決の日を迎えましたが、示された判断は、本町と府の主張の乖離を埋めるにはほど遠いものでした。
 この間の府営水料金の改定という大きな前進も合わせて、住民の付託に応え、町水道事業の半世紀にわたる自治的運営の立て直しを図り、健全化の取り組みをすすめることができる前提の確認を、ここにあらためて求めて行きたいと思います。
2010年3月18日

大山崎町長 真鍋宗平