文化要求懇談会 「門ゆうすけさんをかこむ文化要求懇談会」が2月25日夜、上京区の西陣文化センターで開かれ、15分野・団体関係者と文化に関心のある市民ら50人余が集まりました。
 門さん出馬の決意と生い立ちを紹介するDVD、河副英治京都文連運営委員長の開会挨拶の後、加味根史朗府議が府会報告。地域の文化を支援する予算が削られ、イベントや文化の企業化・マーケット化に力を入れていると府文化行政を批判し、「相乗り与党の」矛盾が噴出している絶好の機会に「人・命の大切にされる府政を門さんで」と訴えました。
 懇談では、門ゆうすけさんが登場し、花束が贈呈されました。門さんは「今日はお話を聞かせてもらいたい」「文化とは縁遠い暮らしをしてまして」と謙遜しながらも、子ども時代に見た劇団クラルテの人形劇の思い出や、20数年前東京で研究生活をしたころ通った芝居やミュージカル・森繁久弥の「屋根の上のヴァイオリン弾き」『小松座』、滝沢修「るつぼ」などの豊富な体験をあげ、「本物はやはり違う」「文化芸術はなによりもこころのリハビリテーション」と挨拶しました。
 会場からは14人が発言。学校の映画・音楽など芸術鑑賞への援助、劇団への公的融資拡充、合唱団の練習場に学校の空き教室の開放を、文学の歴史の重要な舞台である京都に文学館の設立をなど多くの意見が出されました。また「生活相談の中で心を病んだ人の多いのにびっくりする。文化は贅沢でも単なる趣味趣向でもなく、人の生き死にの問題。自殺者が多いこの国のリハビリにも、小さいときから生のいい文化にふれる学校の芸術鑑賞が大切である」など文化行政の核心に触れる意見もありました。
 門さんは「たくさんの分野からはじめて聞くような話ばっかりです。運動によってこそ要求はかないます。府政転換にいっしょにがんばりましょう」と挨拶。洛北青年合唱団の「そんな町を」の演奏(ピアノ伴奏、音楽家の会・山口良介さん)に会場も門さんも声を合わせました。最後に司会の加納たけし文化の会事務局長が、「音・マニフェスト・対話の三位一体で勝利を」と行動への呼びかけをして散会しました。