新しい民主府政をつくる宮津・与謝、丹後の両会は21日、与謝野町内の生涯学習センターで、門ゆうすけ府知事候補と府北部地域の医療について考える懇談会を開き、150人が参加しました。門氏は、「地域医療を支える府政を実現したい」と訴えました。
 門氏は、日本の医療について、「患者の負担割合や人口当たりの医師数が先進国中で最悪。医師の長時間労働が常態化し、若い医師が続けられない状態にある」と指摘。京都市内でも医師不足傾向で、府北部地域にまで医師をまわせないと考えている病院が多いとし、「行政のリーダーシップがなければ、解決できない。私が知事になって、医師会、大学病院、私立病院など『オール京都』で医療崩壊を立て直していきたい」と訴えました。
 日本共産党の吉田さゆみ5区国政委員長が、京丹後市のある産婦人科医師が36時間勤務し、約20人の出産に立ち会ったり、交通事故で病院に運ばれても脳挫傷と骨折が違う病院で診られたりといった実態を報告。「事故にあうなら京都市内で、という話まで聞こえてくる。どの地域でも安心して暮らせるように、国や府に医師数の確保を迫っていこう」と呼びかけました。
 参加者から、「透析治療中に脳の病気になった友人が治療できず、植物状態になった。病院にいながら治療できない状態の改善を急いでほしい」「心筋梗塞で入院した公立病院と地域の開業医で連携ができておらず、薬があわない。地域連携も充実してほしい」などの要望が出され、門氏は一つひとつていねいに答えていました。