20100130-01jpg.jpg まだまだ厳しい冬景色の中にあって府立植物園の観覧温室では、2月7日まで洋ラン展が開催されています。主催は府立植物園と京都洋ラン研究会。
 観覧温室には植物園が収集、栽培している野生種の一部が展示され、南アメリカ高地に自生するドラクラ属などが展示され、特別展示室では洋ラン研究会会員が持ち寄ったさまざまな洋ランが展示されています。綺麗でかわいい洋ランに観覧者が写真を撮っていました。
 主催者の洋ラン研究会会長の池田昭生さんは「今年で18回目の洋ラン展です。洋ラン約230鉢が持ち寄られました。日本や中国のランは東洋ランで気候は温暖な地域です。それに対して洋ランは東南アジアを含めた世界の熱帯や亜熱帯地方のランを言います。沖縄はちょうど接点で、今回も沖縄の洋ランも展示しています。このカトレアの香りにひかれて私も自宅に温室をつくって育てるようになったんです」と説明します。
 「熱帯の森」をイメージした展示も、カトレア属、パフィオペディルム属、リコッセ属やバンダ属などの原種や交配種で、幾つもの花が連なっているものや2、3のハナだけのものもあります。色も白、紫、ピンク、朱、青や花の側がく片、下がく片や唇弁などの形も多様です。
 地元上京区から散歩がてら来園した夫婦は「想像もできんぐらいどれもりっぱな花ばかりですね。花づくりはしていませんが、ランは大好きです」と感動し、滋賀県甲賀市から来た若者2人も「ものすごくきれいなランばかり」と見入っていました。(仲野良典)