共同作業所をテーマにした映画『ふるさとをください』の上映会が、22日に立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区)で開かれ、学生や市民など約100人が参加しました。
 共同作業所に実習に行った同大学産業社会学部の学生らが、障害当事者たちと仕事をする中で、「精神障害者について、もっとみんなに知ってほしい」「障害者が生活しやすい社会にするために自分たちも運動ができるのではないか」と企画したもの。
 上映後には互いに精神障害を持ちながら結婚した夫婦が講演しました。参加者からは「社会に望むことは何か」「結婚するときに困難はなかったか」などの質問が出され、夫婦は「精神障害者は変な人ではなく、普通の人間だということを多くの人にわかってほしい」「障害者同士の結婚率は地域によって差がある。結婚するには社会的な支えが必要」と答えました。
 上映会実行委員代表の丸川恵利さんは、「学ぶ中で上映会をしたいと思って、みんなで実現することができた。映画を見た人たちが運動を広げてくれれば」と話しています。(山手四郎)