京丹後市職労 京丹後市職員労働組合は28日、同市の峰山福祉センターで「京丹後市の『保育所民間委託・給食民間委託・派遣労働』を考える市民集会」を開催しました。パネルディスカッション形式で行われ、大阪保育研究所の杉山隆一主任研究員が「保育・給食の公的役割と民間委託」、京都南法律事務所の中尾誠弁護士が「自治体労働者を取り巻く現状」、同市職労の長砂副執行委員長が「京丹後市の現状と方向について」とそれぞれ専門分野からの実情を報告しました。
 参加者からは違法派遣や偽装請負、職場の連携、同市のコンプライアンスの低下などについて質問が出されました。とくに疑問が噴出したのが、給食調理業務の外部委託問題。同市の説明資料では、「食育の推進、給食の役割の重要性」に触れながら、民間委託を進めようとしている動きに対し「人件費削減目的の民間委託で、子どもたちや働く労働者の姿は見えていない」などの批判の声が出されました。
 同市職労の中西副執行委員長は「市職労は市の公的責任を守るため、働く労働者を守るため、民間委託には反対です。将来、後悔することのないよう、今考えていく、この集会をその一歩にしたい」と述べました。(金子)