実相院門跡Jisso-in Temple

　実相院は元天台宗寺門派の門跡寺院です。昔から、岩倉門跡や岩倉御殿などとも呼ばれています。1229年ころは北区の紫野にありましたが、応仁の乱の戦火を逃れるために岩倉に移ったと言われています。
　奥の書院と客殿との間にある池泉回遊式庭園にはたくさんのモミジが植えられており、その中でもタカオモミジの葉は真っ赤に染まっていました。比叡山を借景にした石庭は枯山水で、また違った趣があります。
　庭とともに有名なのが、磨き上げられた滝ノ間の床に映る「床もみじ」。水面のように美しく映る「床もみじ」を一目見ようと、平日にもかかわらず観光客は多く、賑やかでした。今は、真っ赤な葉から鮮やかな緑色の葉まで様々な色のグラデーションが楽しめます。床が真っ赤に染まるのはもう少し先のようです。