京都紅葉金蔵寺20091102 西山の名刹としてまた、紅葉の寺として古くから親しまれている寺院です。平安遷都以前の718年(養老2年)、隆豊禅師が創建し、平安遷都に際して新しい都を守護する経典を埋め、向日神社の明神の手引きで楠で千手観音を刻んだと伝えられています。その後、応仁の乱などの戦乱で建造物や古文書などは全て焼失しました。現在の建造物は1691年(元禄4年)、綱吉の母、桂昌院によって再建されたものです。
 当寺院の紅葉は京都一級を誇り、11月中旬頃には、境内の斜面、石垣、石段など境内一帯は文字通り深紅に燃え、諸堂がまるで紅葉の中に映し出されます。また、高さ12メートルの「産の滝」や「鳥帽子岩」などもあり、本堂北の長嘯亭からの京都市内の眺望は抜群で感動します。
 地元長岡京から訪れた年輩は「ここは京都で一番紅葉がきれい。今でも一番ですが、40年もっと前の若い頃はもっともっと紅葉がきれいでした」と懐かしそうに紅葉に見入っていました。(仲野良典)

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京都紅葉金蔵寺20091102
京都紅葉金蔵寺20091102
京都紅葉金蔵寺20091102
紅葉スポットDATA
  • 住所:京都市西京区大原野石作町 TEL075・331・0023
  • 交通:阪急京都線「桂」よりバス15分
  • 時間:8:00 ~17:00
  • 拝観料:志納
  • 紅葉状況:
  • 紅葉樹:カエデ、サクラ