住宅設備機器メーカー「トステム」綾部工場で働き、22歳で過労死した中田衛一さんの両親が「トステム綾部株式会社」に対して損害賠償を求めている裁判で、両親は28日、証人尋問で、衛一さんが異常な長時間労働で苦しんでいた実態を明らかにしました。
 証人尋問は京都地裁福知山支部で行われました。母・弘美さんは、衛一さんが入社2年目の98年ごろから深夜1時、2時までの残業を繰り返し、毎月80時間から100時間の残業が当たり前の生活になっていたことを証言。「働くためだけに生きているようだった。トステムで働いていたら普通の青年のような人生を送ることはできないのか。大企業として責任を果たし、真実を明らかにしてほしい」と訴えました。
 中田さんの裁判を支援する「中田ネット」の青年たちなど、約80人が裁判傍聴に参加。参加者は同日に行われた裁判の学習会や、デモ行進を行い、過労死根絶を訴えました。
(詳細は「週刊しんぶん京都民報」11月8日付)