交通環境整備を中心に視覚障害者の福祉推進を目指す第43回白杖安全デー(同実行委員会主催)が4日、京都市北区の京都ライトハウスで開かれ、180人が参加しました。集会では、放置自転車の危険性を啓発するポスターが初披露されました。
 白杖とは、視覚障害者が歩行する路面状況を確認したり、周囲に注意を喚起するために用いる白い杖のことです。同実行委員会の中心である京都府視覚障害者協会は、視覚障害者の歩行の際に危険な、放置自転車を防止する啓発活動を行っています。
 集会では、今年度行われた京都府警と連携した交通安全教室などの模様が報告されました。また、今年度から紙芝居形式での啓発の取り組みを行っていることや、今後啓発ポスターを活用していくことを紹介。紙芝居も実演されました。
 同実行委員長の北村裕喜子さんは、「私たちは自転車に怖い思いをしていますが、まちから自転車を排除しようとは思っていません。視覚障害がある人もない人も、共存できるよう、取り組んでいきましょう」と呼びかけました。
 啓発ポスターのデザインを考案した嶋口智洋さん(成安造形大学生)は、「視覚障害者の気持ちがわからず、苦労しました。デザインは、放置自転車のせいで『ゴールできない迷路』というものにして、視覚障害者の気持ちを表現したつもりです。ポスターを見て、自転車マナーを考えてもらえればと思います」と語っていました。
 日本共産党から新井進、迫祐仁、西脇郁子の各府議と、妹尾直樹、井坂博文、玉本なるみ、加藤あい、赤阪仁の各京都市議が参加。穀田恵二衆院議員、井上哲士参院議員がメッセージを寄せました。