京都総評(岩橋祐治議長)は5日、京都市中京区のラボール京都で第70回定期大会を開き、人間らしく働くことのできる職場・地域の確立、憲法を暮らしに生かす社会の実現、京都府知事選挙勝利などを柱にした09年度運動方針を採択しました。
 岩橋議長は開会あいさつで、衆院選挙で自公政権が歴史的な大敗した結果について「国民の中に格差と貧困を広げ、ワーキングプアをもたらした構造改革・規制緩和路線への怒りの審判が下された。悪政の限りをつくしてきた自公連立政権の終焉を心から歓迎する」と述べました。
 岩橋氏は、民主党中心の政権ができることになり、労働者派遣法の抜本改正、最低賃金1000円以上への引き上げ、後期高齢者医療制度と障害者自立支援法の廃止などを実現する好機と提起し、「人間らしく生き、働ける社会にするために組織の前進を勝ち取ろう。京都府知事選で門ゆうすけさんを知事に押し上げ、憲法が暮らしに生かされる社会にするために奮闘しよう」と呼びかけました。
 「府民本位の新しい民主府政をつくる会」の門ゆうすけ府知事候補があいさつ。労働組合運動との出会いや自身の両親の労働問題や医療・介護問題などのエピソードを語り、「派遣労働、介護、医療などさまざまなところで問題が起こっています。府知事選挙で勝利し、京都府から全国を変えていきたい」と訴えました。
 日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区候補は、「新しい政権のもとで、労働者派遣法の抜本改正など国民の要求実現をすすめていきたい。また、憲法改悪や比例定数削減などの政策にはきっぱり反対してたたかいます。日本共産党は要求実現の先頭に立ち、運動を起こしていきます。ともにがんばりましょう」とあいさつしました。
 09年度運動方針では、「人間らしく生き働くことができる職場・地域を!」「変えよう日本と京都! 憲法を暮らしと労働者の中に!」「組合員総がかりで、京都総評の組織と運動の飛躍的前進を!」などのスローガンを提起し、▽すべての労働者の生活改善につながる賃金の改善・底上げ▽人間らしく働くルールの確立▽後期高齢者医療制度廃止などの社会保障闘争を進める▽憲法と平和、民主主義を守る▽地域労働運動と地区労協の強化▽京都府知事選挙の勝利―などを確認しました。
 大会で選出された主な役員は以下の通りです。
 議長=岩橋祐治(再)、▽副議長=奥井正美、小寺美智子、斉藤眞一、佐々木眞成、辻昌秀、馬場隆雄、松本隆浩、山村隆(以上、再)、堀信子(新)▽事務局長=梶川憲(再)▽事務局次長=稲村守、吉岡勝(以上、再)、尾崎立治(新)