日本共産党洛南地区委員会(田村和久委員長)は31日、声明「8月30日投票の衆議院総選挙、城陽市長選挙、市会議員補欠選挙の結果について」を発表しました。全文は次の通りです。


 総選挙では、国民の大きな力で、ついに自公政権を退陣に追い込みました。日本の政治にとって「大きな前向きの一歩」「新しい政治の幕開け」です。
 そのもとで、日本共産党は、全国的に9議席を獲得、得票を伸ばして議席を維持しました。京都6区では、比例票を伸ばしましたが、浜田よしゆき候補は、残念ながらおよびませんでした。また、城陽市の比例区で、5476の票を得ました。ご支援いただいたみなさんに、心から感謝します。
 今回の結果は、自公政権ノーの非常に大きな国民の声をしめしました。とりわけ、「構造改革」の名のもとに、雇用破壊、医療・年金・介護など社会保障の削減など、国民から安心と希望を奪ってきたことへの強い怒りがこの結果をつくりました。
 新しい国会では、日本共産党がその役割を発揮するがんばり時だと思っています。「建設的野党」として国民要求実現のために力をあわせるとともに、消費税増税、改憲など悪い政治の歯止め役としてがんばります。そして、「財界本位」「軍事同盟優先」から「国民が主人公」の新しい政治の実現へ力をつくします。
 総選挙と同時にたたかわれた城陽市長選挙で、日本共産党洛南地区委員会は、「新しい城陽民主市政を築く市民の会」に参加し、岡本やすよ候補勝利めざして、多くの市民のみなさんと力をあわせてたたかいました。岡本候補は、「『市民参加』で、暮らしを守る市政への転換を」と訴え、候補者発表以来の短期間のたたかいで、8171票を獲得しましたが、残念ながら及びませんでした。ご支援いただいた多くの市民のみなさんに、心から感謝します。
 岡本候補は、「子育て支援、医療費無料化の拡充や深谷幼稚園の存続」「新市街地計画や新名神高速道路計画のストップ」などの公約に期待が広がり、論戦をリードしました。これに対して、現職陣営は、「無責任」「市民をダマす」「デマに近い公約」などと攻撃をはじめました。また、市長提案にすべて賛成してきた民主党が推薦した候補は、「市政刷新」をかかげながら、変える中身を市民にしめすことはできませんでした。
 また、市長選挙と同時にたたかわれた城陽市会議員補欠選挙(定数2)で、矢口まさあき候補は、前回市議補選の得票を1419票増やし、9809票を獲得しましたが、残念ながら勝利できませんでした。ご支援いただいた多くの市民のみなさんに、心から感謝します。
 私たちは、3つの選挙―総選挙、市長選挙、市議補選について、「日本共産党と矢口まさあきさん、岡本やすよさんの勝利で、自公政治を変えて、『国民が主人公』『市民が主人公』の新しい政治をつくるチャンス」と訴えてきました。また、「矢口候補を市議会に送り出し、日本共産党の議席を増やせば、「市政を転換し、市民の切実な暮らしの願いを実現する大きな力になります」と訴えてきました。
 そして、矢口候補は、「新市街地整備に17億円もつぎ込む一方、市民の声を無視して幼稚園をつぶさないで」「中学校までの子どもの医療費、75歳以上の医療費を無料に」「国保料の引き下げを」など、市民のみなさんの願いを訴えて、共感を広げました。
 日本共産党は、選挙で寄せられた暮らしの悲鳴とも言えるみなさんの声にこたえ、公約実現をめざします。「国民が主人公」「市民が主人公」の政治へ、みなさんといっしょに歩んでいく決意です。