「憲法九条を守る木幡・六地蔵の会」(代表・志岐常正・伊佐清美)は9日、宇治市木幡地域福祉センターで京都子どもを守る会副会長の西條昭男氏を迎え、「憲法九条を守ろうー講演と文化のつどい」を開催しました。
 長崎への原爆投下の日ということで、戦争犠牲者へ黙とうが捧げられました。「会」代表から「世界には平和憲法を持つ国が2つある。コスタリカと日本だ。私たちは憲法九条を守り、核兵器のない世界を目指して運動していく」とあいさつしました。
 西條氏は「子どもたちからのメッセージは届いたのか─子育てと子どもの未来」と題して講演。西條氏は、子どもたちが貧困でも経済的に恵まれていても競争的な教育によって心が傷つけられ、追いつめられていると指摘。そんな中でもけなげに生きる子供たちの心に寄り添い、思いや願に耳を傾けられる学校・社会をつくることが必要と述べ、「子どもたちから気付かされることがたくさんあり、教師もがんばれる。子育てネットワークを広げ、子どもの世界や想像力を大人も知る中で、大人自身も育っていく」と語りました。
 つどいではシンガーソングライターの田中正浩氏の伴奏で「原爆許すまじ」を合唱。集いに向け、被爆者の思いを歌った「また、夏が来る」が披露されました。田中氏は「アメリカのオバマ大統領が核兵器のない世界を国家目標にすると宣言した新たな事態を受けて創作した」と述べました。
 「木幡・六地蔵の会」は毎月第1日曜日の署名行動、19日に街頭宣伝を行い、憲法九条を守るために頑張る決意を確認しあい、つどいを終了しました。(帆足慶子)