視点京都展 8月2日まで左京区岡崎の京都市美術館別館で、日本リアリズム写真集団京都支部・「視点」京都展委員会主催(京都府・京都市後援)の全国公募写真展が開催されています。今回で第34回を迎え、プロ・アマを問わずに全国から852人、17744作品、3795枚もの写真の応募があり、選考の結果208人、208作品、777枚の写真が入賞・入選しました。全国7か所で巡回展が催され京都展には各部門で入賞した作品すべてと入選した作品の中から51人の作品が展示されています。
 主催者代表の飯塚明夫さんはあいさつで、昨年から準備したが世界不況に見舞われる厳しい状況の中での開催になったと述べ、「格差や貧困が拡大し、人々の尊厳や寛容性、存在感がそぎ落とされていくような現代社会を少しでも人間らくし生きるために、大切なものは何でしょうか。『視点』の写真から何かを感じとっていただければ」と述べました。
 開催初日には多くの人たちが訪れ会場いっぱいに作品群に見いっていました。年配の男性は「みんな見事ですね。きれいな写真もいいですが、真実を映している作品もすごいですね」と堪能していました。同京都支部の16人の会員の力作と「25年前の京都百景」が合わせて展示されています。(仲野良典)