京都府立植物園 雨の京都府立植物園、あじさい園では綺麗なアジサイが一番の見ごろになっています。
 日本のアジサイがヨーロッパに渡って品種改良されて再び日本に里帰りした品種のほか、日本アジサイなど130種、約2000株が植えられ、大きな丸い房状に紫、青、白、ピンクと花咲かせています。日本アジサイの代表であるヤマアジサイ系やガクアジサイ系、豪華な西洋アジサイ(ハイドランジア)は花型(テマリ型・ガクブチ型)に色分けされて植栽されています。
 また、18世紀にヨーロッパに渡る前の日本アジサイの可憐な古品種が5種もあります。中には日本のハマアジサイ系統の品種が中国に渡り、1789年にイギリスのジョセフ・バンクス卿が派遣した園芸家が中国から持ち帰って改良し、再度日本に帰ったジョセフ・バンクスという品種もあり、清く小さく可憐な花を咲かせています。
 晴れ渡った24日の一番人気はあじさい園。水彩画を描く人、三脚で写真を撮る人など大勢の人が「マァきれいやんか」、「色とりどりでいっぱいの花」、「ここで集合写真を撮ろうや」などと話しながら観賞していました。(仲野良典)