民青同盟京都府委員会(長谷川幹委員長)は29日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で新入大学生歓迎企画を行い約30人が参加しました。上瀧真生流通大学教授が「現代社会を見る目を養う―マルクスを学ぶ魅力」と題した講演しました。
 上瀧氏は、90年代以降若者の非正規労働者が90年代以降増加しているとし、政府が景気回復といった02年から07年の間に非正規労働者が全就業人口の3割となっていると指摘。その原因は外需重視をしてきた日本経済の体質にあるとのべ、「海外で物が売れなくなったら労働者を解雇するというような働く者の生活をないがしろにすることが当たり前になった。こんな時代だからこそ科学的な視点を持つことが大切」と話しました。
 そのためにもマルクスの科学的世界観を学ぶことが必要と強調し、「マルクスの本は難しいと思うかもしれないが、仲間と一緒に勉強して議論してほしい」と大学生にアドバイスしました。