紅葉の名所で有名な真如堂は、約1000年前の永観2年(984)、比叡山の戒算上人が比叡山常行堂より阿弥陀如来を移したのが始まりといわれています。正式名称を「鈴聲山真正極楽寺」といい、「極楽寺と名乗るお寺は世にたくさんあるけれども、こここそが正真正銘の極楽の寺である」という意味だそうです。
 その真如堂の桜は、満開。特に、山門前と本堂の前にあるソメイヨシノや三重塔南側のシダレザクラは立派です。また、ここで有名なのは本堂南側の「たて皮桜」。これは徳川家光の乳母、春日局が植えたとされています。他の桜と違い、樹皮が松の皮に似て縦に走ることからこう呼ばれ、やや小ぶりの花を咲かせるのが特徴です。
 今日はきれいに晴れて、時折吹く風で桜吹雪が舞って本当にきれいでした。しかし、少し東の哲学の道は多くの人で賑わっていますが、ここ真如堂は見ごろの今もひっそりとしています。満開の桜を独り占めできる数少ない京都の「穴場」なのかもしれません。

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桜スポットDATA
  • 住所:京都市左京区浄土寺真如町82
  • 交通:市バス「錦林車庫前」または「真如堂前」下車、徒歩10分
  • 拝観時間:9:00~16:00(ガイド付き)
  • 拝観料:大人500円、高校生300円、中学生200円、小学生無料
  • 開花状況:
  • 品種:ソメイヨシノ、シダレザクラ、エドヒガン ほか
  • url:京都・洛東 真如堂 公式ホームページ