京都新聞労働組合は1日、京都新聞社(京都市中京区)で働いていた非正規社員8人が3月末で雇い止めされたことに抗議して、京都市中京区の同社前でデモや街頭宣伝などの抗議行動を行いました。
 雇い止めされたのは、同社のグループ会社「京都新聞COM」に勤務していた契約社員2人と記事審査部門(校閲)のアルバイトをしていた6人。契約社員の2人はそれぞれ、4年と7年以上勤務し、雇い止めは不当として京都地裁に提訴しています。校閲アルバイト6人は、1年半~2年5カ月働いており、3月末で校閲部門が廃止されることにともなって、雇い止めされました。
 雇い止めされた8人は同日朝に同社に出社し、「これからも働きたい」と正門から出勤しようとしましたが、玄関に現れた管理職数人に「契約は終了している」と出勤を阻止されました。
 その後行われた抗議行動には、90人が参加し、同労組の曺澤晨(チョウテクシン)委員長は「今日の京都新聞では、創刊130年を迎えて、社長が、地域社会へ責任を果たすという趣旨を述べていますが、それとは逆の行為を行っています。メディアが非正規切りをするのは許されない。8人が職場に戻れるように会社に訴えたい」と述べました。
 雇い止めされた職員らは「何の説明も無く働く場はありませんと言われた。職場に戻れるようがんばりたい」「紙面の質を保つためにも校閲を無くすべきでない。仕事を続けたい」と訴えました。
 参加者は、「京都新聞は非正規切りをやめよ」「読者を裏切るな」と声を上げて同社付近をデモ行進しました。