より豊かな学校給食をめざす京都連絡会は21日、京都市中京区で「第28回京都集会」を開き、府内から200人を超える参加がありました。同会の藤本雅英代表(京教組委員長)はあいさつで、格差と貧困が子どもたちに深刻な影響を与える中で、学校給食の大切さが増していることを強調しました。
 食品ジャーナリストの安部司氏が、「食品の裏側」と題して講演し、コンビニなどで売られている加工食品や弁当には80種もの食品添加物が加えられている現状を指摘。「安い、簡単、便利」などの理由で食品を買うことを見直すことが大事だと強調し、「被害者は知らずに食べさせられる子どもたち。手間をかけるか、かけずに添加物をとるか、親の価値観も見直してほしい」と話しました。
 分科会で、中学校給食を求める運動や民間委託に反対する取り組み、地産地消の給食実践などを交流。また給食にたずさわる教員から、京都市教委が4月から3小学校で調理業務の民間委託を導入することが突然提案されたとのべ、「該当の小学校の職員にも事前説明はなく、なぜ民間委託なのか、どんな検討がされたのかの説明もない」と批判しました。