京都市が進める「京都水族館(仮称)」整備構想に対する市民意見(249通)を順次紹介します。
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「京都水族館(仮称)」整備構想への意見(4)
                  
【南区・女性】京都水族館設置許可に反対します。
 地球温暖化問題への取り込みとして、無駄なエネルギーを消費しないことが一番大切だと思います。
 内陸型水族館の設置許可は「環境モデル候補都市」として相応しくないと思います。
 海に生息している生き物を京都市の中心部で見る必要はないと思います。「環境型水族館」をテーマにされているのに、ショ―の企画や大型水槽の設置は理解できません。集客レジャー施設、観光客主体の施設ではないとおっしゃっておられますが、結果的に京都の観光スポットのひとつになると思います。
 梅小路公園は自然保護を考えた、市民のための公園であってほしいと思います。
【30歳代・下京区・女性】結論から申し上げて反対いたします。理由として主なものが4つございます。1、水族館の設立によるCO2排出量増加(水温管理、水質管理、照明・空調設備等)京都議定書を採択した京都市の中心部で、より温暖化促進の計画は立案されたことが信じられません。2、ドクターヘリ離着陸のスペース。市民の安全を守るものが優先するべきです。3、周辺の緑・水・生物に与える影響。現在の「いのちの森」は最小限の人間の手が加えられて、多くの鳥、虫、水中生物が暮らしています。地球温暖化の今、人工で海のない所に、営利目的で海水をつくってまで水族館を建設するということは、我が子に地球に優しい未来を語りながら人工海水の魚を見ては到底できない。湖や海に面していないところに連れてこられる魚たちの身にもなるべきです。琵琶湖や舞鶴港もあるのに、議定書がはかられた京都市中心部に小さな海を人工でつくる必要はない。海は大きなものであって、自ら行くことがこれからの環境への配慮である。4、広域避難場所(災害時)に指定されている場所に実際に災害が熾きた時、水族館が病気の感染源となる心配はないか。避難所の役割が果たせるかも疑問。
【40歳代・伏見区・女性】反対します。「整備構想」を読ませていただきましたが、中身が一般的な事しか書いてなくて、がっくりしました。日本の代表都市である京都に「意外な水族館」を作ろうという計画なのだから、何か特別な提案があるのかと思いましたが、特になく反対の気持ちが強くなりました。
 私は車で京都の南から北へ行く時、京都駅近辺(24号線)や河原町、烏丸通りなど中心の車の多い通りを避けていつも大宮通りを使っています。水族館ができると大宮通の渋滞が予想され、住民としては、とても不便になります。東寺の弘法さんだけでも渋滞するのに、それ以上、人が集まる施設(特に古都京都にふさわしくない施設)を作るのはやめてほしいです。