(財)ソーシャルサービス協会ワークセンターは17日、今年初めてのホームレス支援の炊き出しを京都高齢者会館の敷地(京都市南区)で行い、100人を超える利用者に食事と衣服を提供しました。02年12月から毎月1回も欠かさず取り組んでいます。
 年はじめの恒例となった、佛教大学の学生によるもちつきでは、学生やホームレスの人々がかわるがわる杵(きね)を振るい、なごやかな雰囲気に包まれました。振る舞われた豚汁とご飯に加え、学生らがつきたてのもちとみかんを手渡しました。
 参加した女子学生(2回生)は、「どんなふうに声をかけようかと思っていたらホームレスの人から気さくに話しかけてくれてうれしかった。また、機会があれば参加したい」と話していました。
 初めて同ワークセンター主催の炊き出しを利用した男性(55)は、昨年4月に火事で家を失ったまま、路上を転々としています。「豚汁がおいしかった。早く、生活保護を受けたい」と語りました。