「21宇治市民ネット」代表委員で、日本共産党市議の宮本しげお氏(62)は18日、宇治市長選(11月30日告示、12月7日投票)に出馬すると表明しました。宮本氏は記者会見で次の決意(要旨)をのべました。
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 「21宇治市民ネット」では、今年5月から、「市民アンケート」に取り組んできました。今日までに1000通近い回答が寄せられています。アンケートでは、今の市政を変えてほしいというたくさんの切実な声が寄せられています。
 こうした中、昨日(17日)の幹事会で「21宇治市民ネット」から「市民の願いに応えて市政を転換するために、市長選挙をたたかおう。そのために共産党から候補者をだしてほしい」という要請を受けました。
 現在8人いる議員団は、議会第一党としてみなさんの願い実現にがんばってきました。こうした要請にどう応えるのか、また、議会に送りだしていただいた地域のみなさんの期待にどう応えるのか、いろいろ悩みました。しかしやはり議員団から要請に応えていくべきだと考ました。「今の市政を変えてほしい」という1000通ものアンケートに込められた期待を考えた時、いまここで立候補し、みなさんとご一緒に市政を転換していかなければと決意しました。どうかよろしくお願いします。
 私は1970年に宇治市役所に就職し、主に福祉の職場で仕事をしてきました。1995年に、議員として議会に送っていただいてからも、おもに文教福祉常任委員会に属して、福祉や教育に取り組んできました。
 今年4月から就学援助が改悪されました。昨年まで援助を受けていた児童生徒の4分の1、約600人が援助を受けられなくなりました。今年から不認定になった親御さんから「打ち切られたため、歯の治療費の援助が受けられなくなった。子どもは給食の代わりにおにぎりをもっていくと言っている。また、小学校の子どもは修学旅行の積み立てが今月より始まったので、家計が苦しいのであれば行かないと言っている。中学の子どもも高校進学をあきらめて働くという始末です。政府は妊婦の無料健診と言っているが、本当にしんどいのは育てているときだ」というメールがありました。
 こうしたことに心を痛めない市政・市長は、本当にひどいと思います。
 他の自治体でできていることが、なぜ宇治市でできないのか。
 子どもの医療費助成でも、宇治市以南の市町村では、どこでも入院も通院も小学校入学まで無料です。近隣の久御山、宇治田原町はいずれも小学校卒業まで無料です。
 お金がないので、できないのならまだしも、宇治市の財政力は、現在も今後も府内でトップクラスです。540億円の予算で、6900万円あればできます。いつも言うのですが、年収500万円のご家庭で、月々530円のやりくりです。できない話ではありません。
 この間の久保田市政を見てみると、中消防署の移転問題、大久保小学校の消防分署の合築、開浄水場廃止の問題、天ケ瀬ダム再開発、宇治市小学校に中学校を併設する問題、公立保育所の民営化、2市2町の合併協議…など強引な市政運営が目につきます。職員は市長の顔色ばかり見て仕事をしているように思えて仕方がありません。もっと市民の暮らしに目を向けた市政でなければならないと思います。
 いったい自治体とはどうあるべきか。わたしは今度の選挙では、そのことを真正面から問いたいと思います。
 私は、今目指すべき宇治市政はどうあるべきか、市政の3つの転換を目指します。
○弱者きりすての政治から、医療・福祉・教育を大切にする市政へ
○「格差と貧困」を広げる国の政治から、市民の暮らしを守る市政へ
○市民の願いに応えない市政から、市民とともに歩む市政へ
急な出馬表明ということになりますから、選挙戦での具体的な政策・公約については「21宇治市民ネット」のみなさんとご一緒に考えていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
 マスコミによると総選挙が11月30日投票が濃厚です。そうなれば、市長選挙も30日投票で、あと40日しかありません。
 全力でがんばります。ご支援をよろしくお願いします。