後期高齢者医療制度やめよ 後期高齢者医療制度の廃止を求める国民の声にたいし、15日に国保料を年金から天引きする事態に怒りの声が高まっています。16日には全国で行われた後期高齢者医療制度廃止の一揆に呼応し、京都でも集会とデモ行進が行われました。
 東本願寺前の広場には、年金者組合など約200人が集結。年金者府本部副委員長の山崎彰さんは「1963年に制定された老人福祉法で、高齢者へ敬愛と健全で安らかな生活を保障すると法にうたわれたが、今、自・公政権はどうか。敬愛されるどころかじゃまもの扱いではないか! さらに保険料をなけなしの年金から天引きする。次世代、次々世代の人たちの闘いとして高齢者が立ち上がり、差別医療制度の廃止、最低保障年金制度を勝ち取ろう」と開会挨拶し、怒りと奮起を訴えました。
 来賓の京都総評の岩橋裕治議長の連帯の挨拶につづいて京都高齢者運動連絡会代表委員の菅井孝義さんは「次々と政権を投げ出して引き継いだ麻生首相さんはいったい私たちのために何をしてくれているのか。人が食べない米を食べさせ、国保料を年金から天引きまでする後期高齢者医療制度の廃止なし、もう自・公政権は末期症状、私たち高齢者のパワーで粉砕し政治をかえなければ」と訴えました。
 年金者組合の各行政区の支部長が次々と決意表明し、右京支部長の藤井進さんは「一揆は権力者に踏みつけられた民衆が立ち上がること。600年前にここ本願寺の蓮如上人が一向一揆で南無阿弥陀仏を唱えて権力にほしいままにされた民衆とともに闘ったのです。私たちも京都で大きな叫びを全国にとどろかせて廃止させようでは!」と力強い決意でのべました。
 下京支部長の中谷隆亮さんは地域の老人会長さんに署名賛同を訴えている行動を話し、「全員が賛同です。この怒りをどうするか? 後期高齢者医療制度が争点になった南区の補欠選挙の勝利は私たちが動けば政治は変わるということ。総選挙はチャンスです」と闘志あふれる決意表明もありました。
 集会後、東本願寺前から烏丸通りを四条まで北上し、四条通りを大宮まで、大きな怒りの筵や旗、横断幕など持ち元気に行進しました。四条大宮では社会保険庁事務所で後期高齢者医療制度廃止などの請願と申し入れが行われました。(仲野良典)