京都医労連第86回定期大会が13日開かれ、09年度運動方針と新しい役員体制を選出しました。大会では、看護師確保法改正まで後もう一歩まで政府を追い詰めている看護闘争や京都全域で広がっている後期高齢者医療制度反対の運動をリードしてきた取り組み、黄檗職員組合の加入などで2年連続増勢となった組織拡大などの運動の到達点に確信が広がりました。
 代議員の発言では、2交替制導入の動きや長時間過密労働の深刻な実態、医師・看護師不不足が地域医療に大きな影響を与えている状況、経営者による労働条件の不利益変更の攻撃とのたたかい、地域に出て患者の実態を知ることの大切さや組織拡大を粘り強く進めてきた仲間のたたかいなどが生き生きと紹介されました。特に、初めて正式代議員として参加した黄檗病院職員組合の発言が感動を呼びました。
 また、福田首相が政権を投げ出した政治情勢は、後期高齢者医療制度反対はじめとする運動で作り出したものだという意思統一と、日本の医療と未来をよくするチャンスを逃さず、すべての組合員、職員、患者、住民とともに奮闘する秋からの方針を確立しました。
 大会には、日本医労連の大村淑美副委員長、京都総評の梶川憲事務局長、小笠原伸児弁護士らが来賓あいさつしました。
 選出された役員は以下の通りです。▽委員長=森田しのぶ(再)▽副委員長=勝野由起恵、白石日出文(いずれも再)、香川裕一(新)▽書記長=松本隆浩(再)▽書記次長=蟹川陸晴、坂田政春、塩見正、村上隆彦(いずれも再) (松本隆浩)