作家、西口克己の名作「祇園祭」(1961年)の元になった同名の紙芝居の絵が昨年発見され、祇園祭に合わせた13日、京都市内で半世紀ぶりに再演されました。
 発見した研究者の組織「戦後歴史学ワーキンググループ」(京都市、田中聡代表)グループが絵、台本、スライドを元に紙芝居を復元し、浴衣姿の「紙芝居研究会」のメンバー6人が、「コンコンチキチン」と祇園祭の鉦を鳴らして、祭の臨場感を出しながら、20分の熱演を行いました。 同グループによると紙芝居は1952年、当時立命館大学教授だった故林屋辰三郎氏の指導を受けた京大学生ら「民科京都支部歴史部会」のメンバーが制作したもので、応仁の乱後の荒廃の中、幕府に抗して町衆が祇園祭を再興する物語です。 (詳細は「週刊しんぶん京都民報」7月20日付号)