大西広教授講演会 講演会「マスコミでは分からない本当の中国」(日中友好協会左京支部主催)が5月30日、京都市左京区の京都教育文化センターで「週刊しんぶん京都民報」で同テーマで連載をしている大西広・京都大学教授を講師に開催されました。市民ら50人が参加しました。
 大西教授は「いまや日本人の生活は中国製品なしには成り立たない。中国の現状を正確に理解して、友好的な日中関係を作ることが大事」だと強調しました。
 急激な経済発展の中で中国社会の格差拡大や環境汚染がマスコミで取り上げられているることについて、沿海部と内陸部の格差は「どの地域も貧しい」状態から、豊かな地域が生まれ、広がる過程で起きており、一面的に悪い変化ではなく、現在では内陸部も急速に発展してきていることを豊富なデータも示して指摘。環境問題でも砂漠緑化の取り組みが相当進んでいるとのべました。
 また、大西教授は、チベット問題について「根底に現地での漢族企業家とチベット族労働者との経済矛盾があり、これを解決することが重要。日本では民族間対立を煽るような報道が中心であり注意が必要だ」と指摘しました。(日中友好協会左京支部 高見堂圭一)