国宝、重要文化財がずらりとそろい、華麗な源氏物語の世界へ誘う「源氏物語千年紀展~恋、千年の時空をこえて~」が26日、京都文化博物館(京都市中京区)で開幕しました。
 「葵」の帖の名場面を描いた狩野山楽「車争い図屏風(びょうぶ)」や米国から里帰りした土佐光信「源氏物語画帖(がじょう)」をはじめ、従来の展覧会ではほとんど見ることのできなかった、藤原定家や北条実時の直筆の「源氏物語」写本、物語を意匠に取り入れた蒔絵(まきえ)や陶芸など157点が出展されています。
 千年にわたって「源氏物語」を後世に引き継いできた日本人の心や思いが伝わってくる展覧会です。
 6月8日まで。1300円。問い合わせ先、TEL075・222・0888。