哲学の道近くの非公開寺院で、椿が有名な霊鑑寺が春の一般公開を4月6日まで行っています。境内には約30種類の椿が植えられています。中でも、京都市指定天然記念物の「日光(じっこう)椿」は樹齢350年といわれ、花は赤くおしべが花びらのように盛り上がった珍しい花です。おしべが白い「月光(がっこう)椿」や、赤と白の混じった「舞鶴」、深紅の花を咲かせる「崑崙黒(こんろんこく)」などが庭園の美しい苔の上に散華する様は見ものです。
 同寺は江戸初期に後水尾天皇が皇女を開基として創建、代々皇女が住職をつとめてきた南禅寺派の門跡寺院。拝観料500円。