源氏物語図色紙貼交屏風 京都市左京区岡崎の細見美術館で「春季特別展 源氏絵と雅の系譜」と題した展覧会が開催されています。
 「源氏絵」とは、「源氏物語」を題材にした絵画の総称。絵巻物、扇面、画帖、屏風など様々に描かれ、モチーフが工芸意匠にも取り入れられています。
 同展覧会では、金屏風の左右に桐壺や夕顔、朝顔などの各帖の絵色紙と詞書を散らし、藤棚が大きく囲むように描かれた豪華な「源氏物語図色紙貼交屏風」(写真)や、扇に夕顔のデザインに螺鈿を貼り付けた華やかな引出箱など約30点あまりの作品が展示されています。
 「源氏物語」がいかに日本人に愛され、王朝の雅がイメージをかき立ててきたかを感じさせる展覧会です。
 
4月13日(日)まで。 開館時間は、午前10時~午後6時まで。月曜休館。一般1000円、学生600円。問い合わせ先、TEL075・752・5555。